天然石図鑑
 
英名 Herkimer diamond
和名 水晶
産地 アメリカ合衆国
化学式 SiO2
結晶系 六方晶系
硬度 7
比重 2.65
屈折率 1.54 - 1.55
備考  
      
 
   アメリカのニューヨーク州にあるハーキマーという地区から産出するこの水晶は、強い輝きと透明度からダイヤモンドの名前を冠することとなりました。

  ハーキマー地区では苦灰岩(くかいがん)という岩石が多く分布しており、これらの中からハーキマーダイヤモンドが発見されます。この苦灰岩を調べてみると大量の珪酸(成分の1つであるである Si)を大量に含んでおり、当時その一帯は水晶の形成に適した環境だったことがわかりました。 ハーキマーダイヤモンドが形成されたのは遥かな昔、4億年以上も前でだったこともわかっており、付近の地殻変動や火山活動が活発であったであろうことから、珪酸を大量に含んだ水が高温高圧にさらされることにより、成分は同じでも通常の水晶とは大きく異なる結晶が産み出されることとなったのです。

 ハーキマーダイヤモンドは両端が収束している形で発見されることが多く、透明度が高い結晶です。水晶と全く同じ成分で出来上がっているにも関わらず、なぜこのような強烈に光り輝く外観になるのでしょうか?その理由はまだ完全には解明されていませんが、ハーキマーダイヤモンドが取れた穴を調べてみると、その中にはコールタールのような有機物質で覆われていて、それらが結晶をコーティングしているという説があります。実際、それら有機物質は水晶の内側にインクルージョンとして発見されることがよくあります。

 ハーキマーダイヤモンドは、アクセサリとして利用されることもありますが、どちらかというと、そのままの形で取引されることが多いようです。「結晶のままでも十分に美しいので、わざわざ加工の手間を入れることもない。」ということなのでしょうか。通常の水晶とは、採掘される量も比べ物にならないのも理由のひとつでしょう。

  ハーキマーダイヤモンドには、持つ人の直観力と向上心の働きを助けたり、他人との調和をを促す力があるとされています。
 
 
   
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